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2018年10月31日 『日経産業新聞 』 (5面) 記事要約
AIへ安全にデータ伝送
- e・パーセルが専用ソフト開発 - IoT・RPAから瞬時に
IoT・RPA・AIのシステム間でデータを瞬時に安全にやりとりできる
電子データ配送サービスのイーパーセル株式会社(東京·千代田区)は、センサーなどから収集したデータをAI(人工知能)などへ安全に届けるソフトウェアを開発した。パソコンなどの端末に同社の専用ソフトを組み込むと異なるシステムの間のデータのやりとりが安全にできるようになる。整理されたデータがAIなどへ瞬時につながり分析できる。
開発した技術はAIや、決まった業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、あらゆるモノがネットにつながる「IOT」のシステムを接続する際に使用する。顧客企業が集めた大量のデータをRPAで整理しAIで解析するといったケースが増えているが、イーパーセルの技術を導入すれば、システム間のデータのやりとりに関る業務の負担を大幅に軽減できる。
例えば飲料メーカーに導入した場合、これまでは全国にある酒販店や飲食店などから営業担当の社員が販売数を聞き取り、会社のデータベースに打ち込んでいた。その後、別のIT担当者が集めたデータをRPAを使って整理。整理されたデータをAIに入力して分析するといった工程が必要だった。
イーパーセルのソフトを使えば、社員がデータベースに打ち込むと、セキュリティーを確保した形で、リアルタイムでRPAのソフトウェアにデータを伝送する。急に気温が下がり飲料が売れないといった一時的な要因で在庫が積み上がった際も、リアルタイムで会社側が状況を把握でき、すぐにAIの分析にかけられる。社員らの打ち込み忘れも確認できる。
新システムの利用価格は月額5万円からで、やりとりするデータの量によって価格が上がる。食品メーカーや自動車、産業機械など幅広い業種への導入を目指す。11月に販売を開始し、2~3年後をメドに約300社への導入を目指す。
イーパーセルはインターネットを使い、大容量の電子ファイルを素早く格安の料金で伝送するサービスに強みを持つ。データの伝送に関る煩雑な業務を減らし、「人間の仕事をより創造性の高いものへと促していきたい」(北野譲治社長)としている。
(文 大西綾)
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